セントポーリア愛の郷/特別養護老人ホーム

TEL:078-907-1165
〒651-1421 兵庫県西宮市山口町上山口1584-1

理事長コラム

2014/10/24

理念の浸透によって介護のレベルアップを。

最近、介護の専門誌「ふれあいケア」でセントポーリア愛の郷の活動が取材を受け、巻頭ページに掲載されました。料理療法、音楽療法などの先進的な取り組みが注目を集めました。一部を引用させていただくと、「単なるレクリエーションで終わってしまいがちな音楽や料理の取り組みを、このようにケアとして捉え、介護の質の向上につなげていることがこの施設の大きな特徴です。」と書いていただいたことは心強いことです。
 
このような介護の質の向上や先進的と評価される取組みを支えているものは「人のこころ」、「職員の思い」、つまり、私達の理念の言葉で言う「愛の心」なのです。私が常々心がけているのは、この理念が全職員にしっかり浸透していることです。介護というのはそのほとんどが地味なサービスです。食事・排泄・入浴の3つの介助はもとより、介護記録、身体拘束廃止などの活動を含め介護サービスは外からは見えにくいものです。それだけにご利用者の心に寄り添って「愛の心」でサービスを提供するという「こころ」がしっかりあって初めて、介護の質の向上が果たせるのです。
 
「こころ」がこもった介護の質の向上のために、これからも私は理念を繰り返し語り続けるつもりです。
 
2014/09/29

認知症の方をどう理解するか。

高齢者の認知症が社会問題となっています。厚生労働省の発表でも、65歳以上の高齢者のうち15%が認知症の人で、2012年時点で約462万人という推計が出ています。軽度認知障害の高齢者も約400万人と推計され、65歳以上の4人に1人が認知症かその予備軍となります。
 
認知症の方がこれだけ増えてくると、ご自分の家族や親せきだけでなく、近隣の高齢者の方など身近に認知症の方がいらっしゃることも珍しくなくなっています。そうなると、認知症の方とどう接したらよいのかという悩みや疑問をお持ちの方も多いと思います。
 
そこで大切なことが認知症の方のお心のあり方を理解することです。認知症の方にも私達と同じような「世界観」があるのです。ただ、その「世界」というのが認知症高齢者の方が自分の人生で最もよかった時代にとどまっているものなのです。ご自分の青春時代の「世界」にいらっしゃる方もいれば、ご自分の子育て時代の「世界」にいらっしゃる方もいるでしょう。
 
ここで大切なことは認知症の方のそのような「世界」を壊さないでいただきたいということです。認知症の方がいらっしゃる「世界」を否定されることは耐え難いことです。認知症の方が持つ「世界」を理解して尊重していただきたい。これが認知症の方と接するときに最も大切なことなのです。
 

お知らせ

兵庫県が主催するオンライン合同入職式で、セントポーリア愛の郷の新入職員がインタビューを受けている動画が掲載されています。是非ご覧ください。