セントポーリア愛の郷/特別養護老人ホーム

TEL:078-907-1165
〒651-1421 兵庫県西宮市山口町上山口1584-1

理事長コラム

2016/06/24

「父の日」

「父の日」は「母の日」同様アメリカから伝わりました。父の日は母の日が出来たことを知ったソノラという女の子が母の日のように、父親にも感謝する日を作ってほしいとキリスト牧師協会に嘆願して出来ました。

日本では百貨店での宣伝の一環として父の日が広まったようです。ネクタイ、ハンカチ、靴、定期入れなど、働く父親へのプレゼントが増え、百貨店の売り上げが6月の第3日曜日 は良かったようです。一家の大黒柱のお父さんです。心から感謝をあらわしたいものです。  

私が特別養護老人ホーム・セントポーリア愛の郷を創設するきっかけとなったのも、亡き父が長い闘病生活を送って、医師、看護師、介護士の皆さんにお世話になった感謝の気持ちからでした。周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず日々研鑽したいものです。

2016/05/24

母の日に思う

日本では、1913年に東京の青山学院で母の日礼拝が行われました。アンナからのメッセージを期に日本で母の日が定着します。

さかのぼることアメリカ南北戦争で、負傷兵の衛生状態を改善するために努力したアン・ジャービスの死後2年経った1907年5月12日に、娘アンナが亡き母アン・ジャービスをしのび、母が日曜学校の教師をしていた教会に白いカーネーションを贈りました。それがアメリカや日本の母の日の起源と言われています。母の苦労に対する感謝、母の育ててくれたご恩に対する感謝が世界の人々に「母の日」を定着させました。

私たちの施設セントポーリア愛の郷においても平均年齢88歳の女性ご入居者92名の方々の為に、今年も5月8日の日曜日に「母の日会」を開催させて頂きました。一年の行事の中でご家族の参加が一番多い行事となっています。赤いカーネーションに長生きして頂いた感謝の気持ちをこめて理事長である私からご入居者お一人おひとりにお花をプレゼントさせて頂いております。感謝の言葉を伝える大切さを仕事を通じて日々感じています。

2016/04/24

「特別養護老人ホームセントポーリア愛の郷」における新人教育の方針

まず大切なことは「正直であれ」です。嘘をつかないことの重要性を教えます。その事が実は自分の身を守ることになります。1つのミスを責めない、2つめをどうしたら防ぐ事ができるかを考えることが優先課題です。

私達の仕事は良質な介護サービスを提供する事です。その為高齢者の特質、疾病、認知症の知識や介護看護の専門知識を身に付けなければなりません。又、チームの一員としての自分の役割も学ばなければなりません。そしてその知識を使いこなして実際に仕事を達成する力を養成します。ご入居者への個別対応能力、コミュニケーション能力、カウンセリング能力、説明能力、積極的傾聴能力等です。

特に新入職員に対しては

①仕事に対する姿勢

 ご入居者のために何が出来るか、何をしなければならないかという軸を
 ぶらさないようにすること。

②自分を変えること

 苦手なご入居者を作らないこと、時間に対するルーズさを無くすこと、
 言行を一致させることなどの目標を明確にすること。

③学ばなければならないこと

 ・ご入居者、ご家族の個性を尊重する能力を身に付けること
 ・ケア技術を単独で確実に遂行する能力を入職後6か月以内で身につけること
 ・ご入居者、ご家族との信頼関係を築くコミュニケーション能力を身に付けること

以上3点に関して新卒職員に対しては出来るだけ積極的に自己強化を計ることを強く求めています。

2016/03/24

新入職員を迎えて

毎年セントポーリア愛の郷では、専門学校、短大・大学を卒業した新卒を受け入れています。福祉等の学校を出た人もいれば他学科・学部を出て就職する人もいます。この仕事を目指す若者はほとんど心がやさしい人達です。

今年も4月1日が入職式で8名の新卒が入って来ます。彼らの職業選択が間違いなかったと思えるように、私たちが導いて行かなければなりません。介護の思いを共有して、同じ仲間として日々研さんしていくことで多くのしょう害を乗り切っていくことができます。彼らを育てることが、彼らを産み育ててくれた親への責任であると思っています。

私たちはご入居者の体にふれ、心にふれ、過ごされて来た人生にふれる素晴らしい仕事であると自覚し、ご入居者が「いろいろ大変だったが、本当に生きて良かったなあ」とファイナルステージで思っていただけるように、心を込めて介護を行っています。

新しい仲間を迎えて、更にこの仕事に対するプライド、使命感、責任感を彼らと共有して行くのが楽しみです。

2016/02/24

服薬管理と内服調整

診療報酬が平成28年4月1日から変更となります。「かかりつけ薬剤師」の制度が新設されます。今まで色んな薬局から薬を処方されて多くの薬を飲んでいた患者が、かかりつけ薬剤師によって服薬管理をしてもらい、不要な薬を飲まないよう指導を受けたり、患者からの相談に24時間体制で応じたり、きめ細かい服薬指導をしてもらえるようになります。

病気や飲み薬を把握した「かかりつけ薬局」があれば私たちはより安心して薬を飲むことができるようになります。又薬の費用を抑える事もできるようになります。

セントポーリア愛の郷においても、老衰により余命があとわずかと言われたご入居者が、すべてのお薬を飲むのを中止した段階でお元気になられる場合があります。

薬は出来るだけ飲まないことにこしたことはありません。私たちが医師、薬剤師と協力し、いかに薬を減らしていけるかを模索していく事が必要です。

2016/01/24

介護の仕事ってスゴイ

私は現在、兵庫県老人福祉事業協会の副会長、阪神ブロック7市1町の会長及び事業協会の介護人材確保推進委員会の担当副会長を拝命致しております。

平成27年度事業として、介護業務に対する認知度をアップするためにDVD、パンフレットを作成し、中学校に配布する事業を行いました。

県内公立中学350校及び、県内私立中学26校、合計376校にDVDを配布、リーフレットは159,981枚を配布予定です。

内容に関しては、介護の仕事はスゴくカッコいいものだと思って頂くために、兵庫県下で活躍している若い介護職員、介護支援専門員、生活相談員、看護師の皆さんにインタビューを行いました。先輩からのメッセージを通じて福祉の仕事はやりがいがあることを知ってもらいたいと思っています。又、「特別養護老人ホームの一日」や「みんなで作るホスピタリティー」及び「もっと知りたい!高齢者福祉の世界」をDVDにまとめています。中学生にとって本当に分かりやすい内容になり、目に飛び込んでくる介護の世界を疑似体験してもらえればと思っています。

厚生労働省は年間約10万人が介護のために職を離れている現状から介護離職ゼロを2020年初頭にはクリアーする目標を掲げています。又、約52万人の特養等の入居希望者のために約50万ベッドの増床を行う目標も掲げています。 上記を達成するためにも、介護人材を確保する方法を社会全体で考える必要があります。この流れの中でのDVD、パンフレット作成です。このツールによって一人でも多くの若者たちが将来福祉の分野に踏み込んでくれることを願っております。

2015/12/24

平成27年を振り返って

平成27年はいろんな人達が私たちの特別養護老人ホームに取材や訪問に来てくださいました。又こちらから出かけて行って発表もさせて頂きました。

1月14日に10チャンネル「情報ライブ ミヤネ屋」の取材をうけました。「介護報酬の引き下げ」についての取材でしたが、翌日の1月15日に放映されました。

3月3日には読売新聞の取材があり、1階南ブロックでの料理療法の一環であるごちそうクラブが3月19日の朝刊で掲載されました。

6月中旬から7月にかけて、関西テレビ「ゆうがたLIVEワンダー」で、3階南ブロックでの料理療法の一環であるごちそうクラブの取材をうけました。6月15日から8月3日まで合計8回にわたる長い期間の取材でした。

7月17日には、近畿老人福祉施設研究協議会兵庫・神戸大会「認知症ケアサミットin神戸」が神戸ポートピアホテルで第5分科会「人を穏やかにさせる心理的療法」で開催されました。分科会に分かれて音楽療法の事例発表を当施設の音楽療法士の中原大輔と大坪拓未が行いました。

9月29日~10月1日にかけては、神戸大学医学部の学生2名が研修に来ました。保健・福祉・介護の現場を理解し医療との関係や解決すべき点を学ぶことを目的とした研修で、3日間ご入居者と直接かかわり、また様々な会議にも出席してもらいました。将来医者になるうえで、介護の現場に少しでも触れられたことは、きっとプラスになったことと思います。

10月は、医療・介護・福祉の仕事を知ってもらうための企画で、兵庫県社会福祉協議会からの依頼で、株式会社インテリジェンスから職員に対してインタビューをうけました。 中原大輔、岡田力彦、田中香帆の3名が取材され、11月16日~22日の1週間、就職情報誌「an」「salida(サリダ)」に掲載されました。

10月29日、11月4日には読売テレビから、3階北ブロックで料理療法ことごちそうクラブの取材を受け、11月18日に関西情報ネットtenで放映されました。

また11月にも兵庫県老人福祉事業協会から福祉の仕事を知ってもらう啓蒙活動の一環でDVDを作成するにあたり、1日かけて密着取材がありました。完成したDVDは兵庫県下の中学校約350校に配布される予定です。

本当に多くの方々に来て頂き、特養の見える化、オープン化に貢献できたと自負しております。今後も開かれた特養を目指し頑張っていきたいと思います。ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2015/11/24

ストレスチェック制度とは

労働安全衛生法の一部改正により、従業員数50人以上のすべての事業所で『労働者の心理的な負担の程度を把握するための医師又は保健師による検査、つまりストレスチェック』が平成27年12月1日から義務付けられることになりました。

従業員が自分のストレスの状態を知ることで、ストレスをためすぎないように対処したり、ストレスが高い状態の場合は医師の面接を受け、助言をもらったり、事業所に仕事の軽減などの措置を実施してもらったり、職場環境の改善につなげることを目的としています。

これにより「うつ」などのメンタルヘルスの不調を未然に防ぐことができると思います。ストレスチェックの3つのステップとして以下の段階があります。

  1. 従業員が心理的負担を把握するために、 医師による検査(ストレスチェック)を受ける機会を希望することができます。
  2. 事業者は検査結果に問題があった従業員に対して、 本人の希望により医師による面接指導を受けさせることができます。
  3. 医師の意見を聞いた上で、事業者は従業員の作業の転換や、 労働時間の短縮などの適切な就業上の措置を講じることができます。

現代病の1つであるうつ病は何らかの過度なストレスが引き金になると考えられています。少しでも多くの従業員がストレスから解放されてうつ病から救われることを願っています。

2015/10/24

南海トラフ地震

近年1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災に続き、2011年3月11日に発生した東日本大震災と2度も大きな地震を経験したにもかかわらず、私達はのどもと過ぎれば熱さ忘れるの感があるように思える。

南海トラフの地震は過去400年間に100年から200年の周期で発生している。M7.9の熊野灘を震源とする昭和東南海地震が1944年に発生し、M8.0の潮岬南方沖を震源とする昭和南海地震が1946年に発生している。この地震が起きて現在70年が経過している。その為、今後30年以内に南海トラフ地震が発生する可能性が高まっている。30年以内に発生する確率は学者の間では70%と言われている。

私達の特別養護老人ホーム「セントポーリア愛の郷」でも地震防災マニュアルを現在再点検している最中である。以下に私達の点検項目を挙げてみる。

〈セントポーリア愛の郷の震災点検10項目〉

  1. 平常時における防災意識
  2. 施設の被害想定と防災対策
  3. 緊急時の避難方法と交通アクセスの把握
  4. 災害時における西宮市の協力要請による要支援者の緊急受け入れ体制の整備
  5. 防災時における防災体制及び役割分担
  6. 情報伝達網の整備
  7. 食糧機材等の準備
  8. 入居者の家族との連携
  9. 地域との連携
  10. 災害発生に備えた訓練

最も新しいマニュアルの整備をしつつ、常にいつ起こるか分からない大災害に備えている。お預かりしているご入居者、ご利用者、職員の安全管理をしっかりと行っていくことが、日々大切であると肝に銘じている次第である。

2015/09/24

介護の虹の7K

3K労働とは主として若年労働者が敬遠する「きつい」「汚い」「危険」の頭文字をとって3Kと呼ばれています。一般的には建設、土木、ゴミ処理などの肉体労働や警察官、看護師、介護士などの勤務条件や労働条件が厳しい職業も含まれています。

日本介護福祉士養成施設協会が提唱する「介護の虹の7K」はとても前向きな言葉です。「希望」「期待」「感謝」「感動」「感激」「可能性」「研究開発」 介護に携わる人達が国家資格である「介護福祉士」の資格を持ち、日々の仕事の中でキャリアアップしていけば、やりがいと使命感、責任感を持ち、プライドを持って社会貢献活動を行っていけると思います。

「今後の介護福祉士は、職場におけるマネジメント、管理、指導や地域包括ケアを担える職業能力を身につけるなど、さらに高い知識と技術を習得することができる」と日本介護福祉士養成施設協会は多くの人たちに呼びかけています。

お知らせ

兵庫県が主催するオンライン合同入職式で、セントポーリア愛の郷の新入職員がインタビューを受けている動画が掲載されています。是非ご覧ください。