感染症対策
私共のような特別養護老人ホームでは、ご入居頂いている方々は年齢が80才以上の方がほとんどであり、何らかの疾患をお持ちになっています。感染症に対して抵抗力が弱い高齢者が生活の場として集団生活をされています。そのような中で、感染の被害を最小限に食い止めることが大切になってきます。高齢者介護施設における感染予防は病原体を①持ち込まない②持ち出さない③拡大させない、が基本になります。感染経路を遮断するために①施設に入る前にまず職員が検温する。
②施設に入る時やケアの前後に手指消毒、流水による手洗いを行う。
③血液、体液、嘔吐物、排泄物、を扱う時は、手袋着用、マスク、エプロン、ガウンを着用する。
④居室・環境整備をしっかり行い清潔を保持する。
インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬、結核、肺炎等、感染症別のマニュアルに従って、発生時はすみやかに対応しなければなりません。その為、年に数回の研修により職員への徹底も必要となります。例えば、インフルエンザ対策として
①平常時の予防
・ワクチン接種・清潔の保持と換気の徹底
・咳エチケットを守る
・休養とバランスのよい体とこまめな水分補給
②感染の疑い
・疑いのある人、ケアをする職員のマスク着用
・医師の治療
・個室対応
最も大切なものはウイルスの持ち込み防止です。入居者の健康状態を把握してワクチンの予防接種を行い、家族の面会時の検温やマスクの着用、職員のワクチン接種と健康管理が必要です。最後に、現在猛威を振るいつつある新型コロナウイルス対策として、職員の健康管理が特に大切と思います。これこそ外部からの持ち込みだからです。