セントポーリア愛の郷/特別養護老人ホーム

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介護をめぐる社会問題の根本解決には何が必要か

前回、介護をめぐる社会問題には思い込みと情報不足が原因としてあると述べました。それを解決するには「教育」が必要であり、しかもそれは急務であると痛感しています。
 
まず、幼児期においては高齢者とのふれあいが欠かせません。核家族化のために祖父母と生活を共にすることは少なくなりました。それだけに幼児と高齢者が交流できる機会や設備が望まれます。幼児は高齢者とのふれあいから原体験として高齢者のありようを体感できます。高齢者にとっても心身に良い影響が生まれたとの事例も出てきています。
 
幼児と高齢者が交流できるための施設として「幼老複合施設」が全国に整備されてきています。例えば東京都江東区に「グランチャ東雲」という施設があり、幼児と高齢者の積極的な交流が行われています。複合施設ではなくても、特養ホームと保育園・幼稚園が隣接している場合も交流は積極的にできます。
 
次に小学校教育において「ケア教育」ともいうべきカリキュラムが開発されるべき時期に来ています。小学低学年では高齢者との交流やコミュニケーションをとることで高齢者の特性を体感したり、高齢者からも学びを得る機会を月に1回程度持つべきでしょう。高学年になれば高齢者の心身の特徴とその原因を学習し、そこからケアの仕方の初歩を実践する機会を持つべきです。さらに高齢者福祉を支える社会保障制度の初歩も学んでおきたいところです。
 
「ケア」はほとんどすべての人が直面する人生の必然的な段階です。それだけに、小学校までの教育のなかで高齢者やケアということを学ぶことの意味は計り知れないほど大きなものになることは間違いありません。
 

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