11月6日(日)に行われた家族参加行事「文化発表会」において「音楽療法オータムコンサート」が開催されました。当施設で行っている音楽療法のひとつである「コンサート指向型音楽療法」の参加者6名と音楽療法士による歌やトーンチャイム演奏が披露されました。約半年前から月2回の練習(音楽療法セッション)を重ね、特にトーンチャイムは全員が初めて触る楽器という事もあり初めのうちは苦戦されていましたが、互いにアドバイスをし合ったり持ち方を工夫する事でどんどん上達されました。それぞれ異なるブロックから選出された参加者同士の団結も強まり、普段の生活の中でも「本番の服は何にしようかしら」「緊張するけど楽しみ」と、コンサート出演という目標が出来た事で生活にハリがもたらされたのではないかと思います。
音楽療法コンサートを終えると毎回感じる事ですが、演奏後に拍手と歓声を浴び堂々とインタビューに答える出演者の表情は、老人ホームという人生のファイナルステージに差し掛かっているとは思えない溌剌とした印象を受けます。
少しでも多くのご入居者に音楽を通して生きがいや達成感、孫や子供に感動を与えるという「役割の交換」を体験して頂けるように邁進して参ります。
音楽療法士 大坪拓未